技術

【特集:ニッポンAIの明日】最終回 日米の違いは何だったのか?~今、挑むべきことは―AI研究のパイオニア、甘利俊一さん【後編】

【特集:ニッポンAIの明日】最終回 日米の違いは何だったのか?~今、挑むべきことは―AI研究のパイオニア、甘利俊一さん【後編】

かつて、日本では現在のAI技術につながる研究が行われていた。世界トップレベルを走るときもあったが、やがて米国の勢いにのまれてしまった…。最終回は前編に引き続き、理化学研究所の甘利俊一さんに日本の神経回路網など、AIにかかわる研究史を振り返りながら、米国と日本の違いについて語っていただいた。その上で、今の日本が挑めるAI研究は何かについて、甘利さんのお考えも尋ねた。

【特集:ニッポンAIの明日】第6回 AIリスクに多文化・多言語の観点で対応を―安全性確保を担う、村上明子さん

【特集:ニッポンAIの明日】第6回 AIリスクに多文化・多言語の観点で対応を―安全性確保を担う、村上明子さん

AIの安全性(AIセーフティ)をめぐる国際的議論を日本がリードしようとしている。「AIセーフティ・インスティテュート(AISI)」は、生成AIの国際的なルールを検討する「広島AIプロセス」を機に昨年2月誕生した公的機関だ。国内においてAIの安全性確保の中心を担う一方、他国の機関とも連携しながら国際的なコンセンサスの構築を目指す。所長の村上明子さんは、多文化・多言語の観点でリスクに対応する姿勢を見せてくれた。

【特集:ニッポンAIの明日】第5回 医療現場の個別ニーズに寄り添った事業を国内外で展開、富士フイルム

【特集:ニッポンAIの明日】第5回 医療現場の個別ニーズに寄り添った事業を国内外で展開、富士フイルム

AI技術を医療にいち早く取り入れて、国内のみならず世界規模で展開している日本企業がある。富士フイルムだ。同社の医療AI事業は、現場の診療業務フロー(手順)の中で実際に役立つ製品やシステムづくりを重視している。その姿勢からうかがえるのは、医療現場に寄り添い、個別のニーズを解決するためにAIを活用するという思想。AI活用のヒントを得るため、同社でプロジェクトを率いるメディカルシステム事業部ITソリューション部長の成行書史(なりゆき・ふみと)さんに聞いた。

【文理融合】「AIと歴史学」〜古文書の「くずし字」を高精度で読み、江戸時代の価値観に迫る 稲葉継陽さん

【文理融合】「AIと歴史学」〜古文書の「くずし字」を高精度で読み、江戸時代の価値観に迫る 稲葉継陽さん

【文理融合】の第4回は「AIと歴史学」。2024年、熊本大学とTOPPAN(トッパン)は独自のAI技術を用いて、歴史資料「細川家文書」のうち約90年分の史料の解読とデータベース化に成功した。専門家でも解読が難しい「くずし字」を、高精度で読めるうえに検索機能を備えたAIは、歴史学をどのように変えていくのだろう。歴史学の側から共同研究を率いた稲葉継陽さん(熊本大学永青〈えいせい〉文庫研究センター長、教授)に、今回の研究成果とこれからの歴史学について現地で伺った。

教育現場で生成AIの適切な利活用を支援、指針や補助教材が相次ぎ公開

教育現場で生成AIの適切な利活用を支援、指針や補助教材が相次ぎ公開

生成AIが急速に普及する中、学校教育現場における生成AIの適切な利活用を支援するためのガイドライン(指針)や補助教材が相次いで公開された。セキュリティー確保にも配慮しており、校務や学習活動の助けとなることが期待される。

《JST共催》実践と俯瞰で重ねる「三方よし」の教育DX サイエンスアゴラ in 滋賀

《JST共催》実践と俯瞰で重ねる「三方よし」の教育DX サイエンスアゴラ in 滋賀

2024年大河ドラマの主人公・紫式部ゆかりの地として注目を集めた石山寺からほど近い滋賀大学大津キャンパスで昨年12月8日、「サイエンスアゴラin滋賀『どうなる?どうする!?教育DX』」が開催された。教育分野にもデジタルトランスフォーメーション(DX)の波が押し寄せる一方で、課題も多い。未来の教育はどうなるのか。近江の人々が培ってきた「三方よし」をヒントに、「実践編」「俯瞰(ふかん)編」として活発な議論が交わされた。

スパコン「富岳」後継機開発スタート 2030年頃、世界最高水準へ 理研

スパコン「富岳」後継機開発スタート 2030年頃、世界最高水準へ 理研

理化学研究所は、運用中のスーパーコンピューター「富岳」の後継機の開発を開始した。開発上のコードネームは「富岳NEXT(ネクスト)」で、2030年頃に稼働する計画。シミュレーションでの実効性能を5~10倍に高めるほか、活用が急速に進むAI(人工知能)に必要な性能で世界最高水準を目指す。増大する計算資源の需要に応え、科学研究を加速する「AI for Science(フォー・サイエンス)」への活用などを通じ、わが国の科学技術・イノベーションが世界を先導するための計算基盤を目指す。

【特集:ニッポンAIの明日】第4回 次世代AI基盤モデル作りを主導へ 文系・企業出身研究者、小島武さん

【特集:ニッポンAIの明日】第4回 次世代AI基盤モデル作りを主導へ 文系・企業出身研究者、小島武さん

生成AI(人工知能)に「Let's think step by step(一歩一歩考えてみよう)」と指示すると、複雑な問題の正答率が上がる。この奇妙な発見を記した論文は世界の研究者を驚かせ、引用回数は4000回を超えた。執筆したのは、東京大学の小島武特任助教。文系のバックグラウンドを持ち、民間企業での勤務を経てAI研究の道に進んだ異色の研究者だ。

【特集:ニッポンAIの明日】第2回 東京はAI開発の世界的拠点になれるか―快進撃のサカナAI創業者、伊藤錬さん

【特集:ニッポンAIの明日】第2回 東京はAI開発の世界的拠点になれるか―快進撃のサカナAI創業者、伊藤錬さん

2023年に東京で始動したAIスタートアップのSakana AI(サカナAI、東京都港区)。同社が、日本で創業された企業として最速でユニコーン企業(企業価値10億ドル超の未上場企業)となったことは周知の事実だ。オープンソースのAIモデルを進化的な手法で組み合わせる「進化的モデルマージ」や、機械学習分野の研究をアイデア出しから論文執筆に至るまで自動化した「AIサイエンティスト」など、これまでの常識を覆す成果を世に放つ。

AIにロボットの身体を与え、生命科学研究のラボを自律化する基盤モデルを開発(高橋恒一氏/理化学研究所生命機能科学研究センターチームリーダー)

AIにロボットの身体を与え、生命科学研究のラボを自律化する基盤モデルを開発(高橋恒一氏/理化学研究所生命機能科学研究センターチームリーダー)

トーゴーの日シンポジウム2024「AI+ロボティクス+データベースが変える生命科学」招待講演「ロボティック・バイオロジーによる生命科学の加速-生命科学の自律化に向けて-」(科学技術振興機構=JST=主催、2024年10月5日)からー

超高精度で1秒を刻む「光格子時計」を小型化、東大など 「秒」の再定義へ

超高精度で1秒を刻む「光格子時計」を小型化、東大など 「秒」の再定義へ

超高精度で1秒を刻む「光格子時計」の装置容量を、従来の920リットルから約4分の1にあたる250リットルまで小型化することに、東京大学大学院工学系研究科の香取秀俊教授らのグループが成功した。重さは約200キロで、数年内に商用化が見込まれるまで小さくなった。各地で利用が進むと、世界共通となる時間や重さなどの単位を定義する国際度量衡総会が2030年に予定している「秒」の再定義に、光格子時計が採用される可能性がより高くなる。

THE MAKING(332)地図ができるまで

THE MAKING(332)地図ができるまで

原料や材料から身のまわりにある製品ができあがる姿を追う「THE MAKING(ザ・メイキング)」。第332回は、地図ができるまで。

【特集:ニッポンAIの明日】第1回 生成AIに立ち後れた日本の活路は―スタートアップを生み出す研究者、松尾豊さん

【特集:ニッポンAIの明日】第1回 生成AIに立ち後れた日本の活路は―スタートアップを生み出す研究者、松尾豊さん

今、人工知能を意味する「AI」という言葉を聞かない日はない。2022年11月、米オープンAIが生成AI「チャットGPT」を公開して以来、一般の人たちもAIを活用するようになった。しかし、その技術の多くは米国発のもので日本は立ち遅れているのが現状だ。「ニッポンAI」の明日は。AI関連スタートアップを生み出している東京大学の松尾豊教授に聞くと、非常に厳しい戦況下で活路を見いだそうとする現場の様子が浮かび上がった。

6000株超の乳酸菌データベースを公開、発酵産業の支援基盤に 農研機構

6000株超の乳酸菌データベースを公開、発酵産業の支援基盤に 農研機構

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は数十年にわたり農業の現場や食品から集めてきた約6000株の乳酸菌について、外部から検索や情報収集ができるデータベースを公開した。2025年度にはゲノム情報を1000株まで拡充することを目指すなど、今後も情報を増やす。乳製品や漬物といった食品だけでなく、飼料づくりなども含めた発酵産業を支援する基盤としての役割が期待できる。

メタバースと学び 仮想現実空間が教育を変える

メタバースと学び 仮想現実空間が教育を変える

国内外の多くの教育機関が、メタバースによるオンライン教育の可能性を模索しています。さまざまな試みを行っている拠点の一つ、東京大学VRセンターを訪ねました。

ノーベル化学賞に米英の3氏 計算によるタンパク質の設計と構造予測を評価

ノーベル化学賞に米英の3氏 計算によるタンパク質の設計と構造予測を評価

スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2024年のノーベル化学賞を、米ワシントン大学のデビッド・ベイカー教授(62)、英グーグルディープマインド社のデミス・ハサビスCEO(48=英国籍)とジョン・ジャンパー氏(39=米国籍)の3氏に授与すると発表した。受賞理由は「計算によるタンパク質の設計」と「タンパク質の構造予測」。コンピューターと人工知能(AI)を駆使した生命科学への貢献を高く評価した。

ノーベル物理学賞、機械学習の基礎を築いた米国とカナダの2氏に

ノーベル物理学賞、機械学習の基礎を築いた米国とカナダの2氏に

スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2024年のノーベル物理学賞を、人工ニューラルネットワーク(神経回路網)による機械学習の分野を切り開いた2氏に授与すると発表した。受賞が決まったのは米プリンストン大学のジョン・ホップフィールド名誉教授(91)と、カナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン名誉教授(76)。2021年の真鍋淑郎氏(米国籍)以来となる、日本人の物理学賞受賞はならなかった。

AI時代の創作の世界 人の感性を支援するデジタル技術

AI時代の創作の世界 人の感性を支援するデジタル技術

お気に入りのアニメやマンガ、音楽などを自分でも創作してみたい、と思ったことがある人は多いはず。技術やセンスが必要とされる創作活動をコンピュータで手助けするツールが登場しつつあります。

歩きスマホの転倒リスク増大、歩行リズムが気づかぬうちに変化 京大が解明

歩きスマホの転倒リスク増大、歩行リズムが気づかぬうちに変化 京大が解明

スマートフォンを操作しながら歩くいわゆる「歩きスマホ」の転倒リスクは、歩行のリズムが気づかぬうちに変化するために増大するというメカニズムを京都大学などの研究グループが明らかにした。これまで歩きスマホの危険性は画面に集中して視野が狭くなることが原因として挙がっていたが、歩行リズムの変化によってつまずきやすくなっていることが分かった。

期待とリスク…AIとの共生探る 科学技術・イノベーション白書が特集

期待とリスク…AIとの共生探る 科学技術・イノベーション白書が特集

「AIがもたらす科学技術・イノベーションの変革」と題した令和6(2024)年版科学技術・イノベーション白書を文部科学省がまとめ、政府が閣議決定した。AI(人工知能)に関しわが国を取り巻く状況や研究開発動向、さまざまな分野でのAIの活用の可能性を特集。課題も提示し、AIとの共生を展望した。